芯が折れないシャーペン4本を使い比べた|オレンズ・デルガード・クルトガ・モーグルエアー比較
シャーペンの「芯が折れる」ストレス、地味にきつくないだろうか。
僕は手帳や日記を手書きで書く習慣があるのだが、最初に使っていたのはぺんてるのオレンズだった。「芯が折れない」という評判を聞いて買ったのだが、書いているときのひっかかり感がどうしても気になって、途中でゼブラのデルガードに乗り換えた。ところが筆圧が強くかかる書き方をすると、デルガードでも普通に芯が折れることに気づいた。今はオレンズの上位モデル「オレンズネロ」をペングリップと組み合わせて使っていて、書き心地が自然なうえに芯が折れることもなく、これが今のメインになっている。
この記事では、オレンズ→デルガード→オレンズネロと乗り換えてきた体験をもとに、芯折れ防止シャーペン5モデルを比較する。
芯折れ防止シャーペン5モデル 比較一覧
まず全体像を把握するために、5モデルのスペックを並べる。
| 製品名 | メーカー | 芯折れ防止の仕組み | 書き心地の特徴 | 価格帯 |
|---|---|---|---|---|
| オレンズ | ぺんてる | ガイドパイプが芯を常時保護 | 超極細(0.2mm対応)。精密な筆記向き | 約300円〜 |
| デルガード | ゼブラ | 全方位から芯を守る内部バネ機構 | 安定感があるが、筆圧が強いと折れることもある | 約500円〜 |
| オレンズネロ | ぺんてる | 自動芯出し機構+ガイドパイプで芯を保護 | ノック不要で書き続けられる。軸はやや硬め | 約2,000円台 |
| クルトガ アドバンス | 三菱鉛筆 | 芯回転エンジン+折れ防止強化 | 常に尖った状態で均一な文字が書ける | 約700円〜 |
| モーグルエアー | パイロット | クッション機構で筆圧を吸収 | ふわっとやわらかいタッチ | 約500円〜 |
5モデルとも「芯折れ防止」を謳っているが、アプローチが全く違う。以下、それぞれの特徴と僕の使用感を詳しく解説する。
デルガード:筆圧が強い人に人気だが、僕は結局折れた
オレンズのひっかかり感がストレスで乗り換えたのがデルガードだ。書き心地は良かったが、結局これも芯折れとは無縁ではなかった。
仕組み
デルガードの芯折れ防止は、内部のバネ機構が上下左右あらゆる方向からの力を吸収する仕組み。斜めに力が加わると先端のパイプが自動で出てきて芯をガード、真上から力が加わると芯が内部に引っ込んで逃げる。力の方向を問わず芯を守ってくれるので、「折れにくさ」という一点ではこの4モデルの中で最強だと感じる。
使ってみた感想
オレンズのひっかかり感がストレスで乗り換えたのがデルガードだが、書き心地の違いは明確だった。デルガードはペン先が紙の上を滑らかに走る感覚で、書いていて気持ちいい。手帳の小さいスペースに予定や振り返りを書き込むとき、つい力が入りがちだが、デルガードならそれでも安心して書ける。
ただし正直に言うと、デルガードでも筆圧が強くかかる書き方をすると普通に芯が折れることがあった。「全方位から芯を守る」という仕組みの割には、僕の書き方だと折れる場面が実際にあり、「絶対に折れない」わけではないと感じた。
書き心地自体は良かったので、しばらくはこれをメインとして使っていた。ただ、筆圧が強くかかる書き方をする僕にとって「折れることがある」という点はやはり気になり続けた。
・手帳や日記など小さいスペースに書き込む人
・「とにかく芯が折れないこと」を最優先にしたい人
・学生の試験勉強にも◎(力を入れて速く書いても折れない)
オレンズ:極細字を書きたいなら唯一無二
デルガードと一緒に使い比べたのがオレンズ。最終的にデルガードをメインにしたが、オレンズにはオレンズにしかない強みがある。
仕組み
オレンズの芯折れ防止は、デルガードとはまったく違うアプローチだ。芯を出さずに書ける——先端のガイドパイプが常に芯を包んでいるため、芯が紙に直接触れない。0.2mmという超極細芯でも折れないのは、この仕組みがあるからこそ。上位モデルの「オレンズネロ」は自動芯出し機構付きで、ノックなしで書き続けられる。
使ってみた感想
僕が最初に買った芯折れ防止シャーペンがオレンズだった。「芯が出ていないのに書ける」という仕組みは確かに面白いし、0.2mmの極細字は手帳の小さいマスに書くとき便利だった。
ただ、どうしても気になったのがガイドパイプが紙に当たるときの「ひっかかり感」。書いていると紙の繊維にパイプが引っかかるような感触があって、滑らかに書けない。これが日記のように数行まとめて書くときにストレスになった。慣れるかなと思って1ヶ月ほど使い続けたが、結局気になり続けたのでデルガードに乗り換えた。
ただし、これは「オレンズが悪い」のではなく「僕の用途と書き方に合わなかった」という話だ。オレンズの0.2mm極細字は他のシャーペンには絶対にない武器だし、細い線で精密な書き込みをしたい人にとっては唯一無二の存在だと思う。
・デルガードは滑らかに書けるので、数行まとめて書いても疲れにくい
・0.2mm極細字は魅力的だったが、僕の手帳では0.5mmで十分だった
・ただしオレンズの「折れなさ」は本物。折れにくさだけならオレンズの方が上かもしれない
・手帳のマンスリーなど超小さいスペースに書く人
・細かい図やイラストを描く人
・自動芯出しが欲しいならオレンズネロ
【今のメイン】オレンズネロ:芯が折れず、自動芯出しでノックいらず
オレンズには上位モデルの「オレンズネロ」がある。芯を出さずに書ける基本構造はそのままに、書いている間に芯が自動で送り出される機構が追加されたモデルで、今はこれが僕のメインになっている。
仕組み
通常のオレンズは、芯が短くなったら自分でノックして送り出す必要がある。オレンズネロは内蔵されたクラッチ機構が筆記の動きを検知し、芯を自動的に送り出すため、書いている途中でノックしなくていい。ガイドパイプが芯を包んで折れを防ぐという基本原理はオレンズと共通だが、「書き続けても芯が減らない」という体験が加わる。
使ってみた感想
デルガードを使っていて、筆圧が強くかかる書き方をすると普通に芯が折れることに気づいてから、試しに戻ってみたのがオレンズネロだった。使ってみると、書き心地が自然なうえに芯が折れることがなく、気づけばこれがメインになっていた。
オレンズネロは握りやすい形状なんですが、軸が硬いので自分の握り方だとどうしても長時間使っていると痛くなってきます。そこで試したのがAmazonで買ったスポンジのペングリップ。2個セットで届いたんですが、最初は素手でひねったり引っ張ったりして入れようとしたら、1個は普通に裂けて使い物にならなくなりました。
次に試したのが、グリップの内側に石鹸水を塗る方法。これで滑りがよくなって、きついなりになんとか装着できました。つけてみると、オレンズネロの硬さにスポンジのクッション性が加わって、長い時間持っていても快適に書けるようになりました。装着はかなり力技になるので、これから試す人は石鹸水を使うのをおすすめします。
・オレンズの極細字は魅力だがノックが面倒だった人
・軸が硬いと感じたらペングリップとの併用がおすすめ
クルトガ アドバンス:文字の美しさを追求するなら
クルトガは「芯折れ防止」というよりも「芯が回転して常に尖り続ける」のが本質的な強みだ。
仕組み
内蔵の「クルトガエンジン」が、筆記するたびに芯を少しずつ回転させる。通常のシャーペンでは芯の片側だけが減って線が太くなっていくが、クルトガは常に均一な太さで書ける。アドバンスモデルでは回転速度が2倍になり、折れにくさも強化されている。
こんな人に向いている
レポートや論文など、長文を美しく書きたい人に最適だ。文字の太さが最初から最後まで一定なので、ノートの見た目が格段にきれいになる。折れにくさについてはデルガードほどの「全方位防御」ではないが、通常のシャーペンよりは確実に強い。
・レポート・論文・ノートなど長文を書く人
・線の太さが変わるのが気になる人
モーグルエアー:やわらかい書き心地を求めるなら
4モデルの中で最も書き心地に特徴があるのがモーグルエアーだ。
仕組み
内部にクッション機構を搭載しており、筆圧をやわらかく吸収する。芯折れを「硬さ」で防ぐのではなく、「衝撃を逃がす」ことで防ぐアプローチ。結果として、書き味が「ふわっ」とやわらかくなる。
こんな人に向いている
長時間書いても手が疲れにくいので、勉強や試験対策で1日何時間もシャーペンを使う人には嬉しい設計だ。筆圧が強い人が使うとクッションの恩恵を強く感じるが、筆圧が弱い人だと「ふにゃっとして頼りない」と感じる可能性もある。
・長時間の筆記で手が疲れやすい人
・筆圧が強いが、硬い書き味は苦手な人
用途別おすすめまとめ
・手帳の極小マスにびっしり書く → オレンズ(0.2mm)。極細ならこれしかない
・勉強・試験対策で長時間書く → モーグルエアー。疲れにくさで選ぶ
・レポート・論文をきれいに書く → クルトガ アドバンス。文字の均一さは圧倒的
・筆圧が強い人 → オレンズネロ+グリップ。デルガードでも僕は折れた
・手軽さ・価格重視でとりあえず芯折れ対策したい → デルガード。定番で入手性もいい
僕が今オレンズネロに落ち着いた理由
最後に、オレンズ→デルガード→オレンズネロと乗り換えてきた末に、今オレンズネロをメインにしている理由をまとめておく。
僕の用途は「手帳と日記」だ。ほぼ日手帳やEDiTのような小さいスペースに予定を書いたり、1日の振り返りを書いたりする。この用途だと、以下の点で今はオレンズネロの方が合っている。
オレンズのガイドパイプのひっかかり感、デルガードの「筆圧が強いと折れる」という弱点、どちらもオレンズネロでは気にならない。自動芯出し機構でノックの手間もなく、手帳に数行まとめて書くときのストレスがなくなったのが最大の理由。
② グリップで軸の硬さを解消
軸が硬くて長時間だと手が痛くなる、というオレンズネロの弱点は、ペングリップを併用することで解決できた。装着はやや力技だが、一度つければ快適さが段違いになる。
③ 芯折れの心配から解放された
デルガードは「ほとんど折れない」だったが、僕の筆圧では「たまに折れる」が現実だった。オレンズネロに変えてから、芯折れを気にせず書けるようになった。
もちろん「とにかく安く手に入れたい」「筆圧はそこまで強くない」という人にはデルガードも十分選択肢になるし、文字の美しさ重視ならクルトガ、疲れにくさ重視ならモーグルエアーと、正解はひとつではない。自分の用途と筆圧に合わせて選ぶのが一番だ。



・オレンズ→デルガード→オレンズネロを使い比べてわかったこと
・クルトガ アドバンス、モーグルエアーとの立ち位置の違い
・用途別のおすすめ(手帳・勉強・レポートなど)
・比較一覧表で一目でわかるスペック差