オレンズネロとオレンズの違いを実機3本で比較レビュー【2026年】
「3,300円のシャープペンって、普通のオレンズと何が違うの?」——そう思いながら、私はずっと買えずにいました。
2024年に無印オレンズを買って、それより前から仕事ではゼブラのデルガードを使ってきて、「折れないシャープペンならこれで十分でしょ」と自分を納得させていたんです。でも、心のどこかで「もう一段上の書き心地があるなら触ってみたい」という気持ちが残っていて。
そんなとき、深夜にYouTubeでシャープペンのレビュー動画を眺めていて、「あのオレンズに最上位モデルがある」と知ったのが決定打でした。気づいたらAmazonでカートに入れていて、2026年5月、ついにオレンズネロが手元にやってきました。
結論から言うと、同じ「折れないシャープペン」でも、ネロは別物でした。とくに無印オレンズと比べたときの書き味の差は、店頭で5秒試し書きするだけだとたぶん気づけません。1週間、ノートを取り続けて初めて、「あ、これは戻れないやつだ」となります。
この記事では、無印オレンズ・オレンズネロ・デルガードを実際に使い比べた私が、3本の違い・選び方・正直なデメリット(ここ大事)を、手帳と資格勉強で毎日使っている目線で書いていきます。
結論:オレンズネロは「無印オレンズの上位版」じゃなくて、別ジャンルの道具
先に一番伝えたいことを書きます。
無印オレンズとオレンズネロは、名前が似ているし、同じ「オレンズシステム(パイプが芯を守るから折れない)」を積んでいるので、「ネロ=高級な無印オレンズでしょ?」と思いがちです。私もそう思っていました。だから2024年に無印オレンズを買ったときも、「これでもう一生分だな」と本気で思っていました。
でも、実際に2本を並べて1週間使ってみると、書き味がまったく違いました。
無印オレンズを買ってしばらく経った頃、私のなかでうっすらと違和感が芽生えていました。仕事の打ち合わせメモを取っていて、何ページか書き進めたあたりで、「あれ、なんか指がカリカリしてる」と気づくんです。最初は「替芯が悪いのかな」と思ってAin替芯に変えてみたけれど、感覚は変わらない。私の表現で言うと、「鉄を擦っている」感じ。ペン先と紙の摩擦が、指の腹にダイレクトに返ってくる。決して書きにくいわけじゃない。むしろ「折れない」という機能は完璧。でも、なめらかではない。これが、無印オレンズの正直な印象でした。
その違和感を抱えたまま使い続けて、ネロに乗り換えた瞬間。同じノート、同じXEAS替芯で書き出した1行目で、「あ、ぜんぜん違う」と思わず声が出ました。芯と紙の間にワンクッション挟まっているような、するんとした滑り方。「カリカリ」が「するする」に置き換わるイメージです。長時間書いても指先が疲れにくい。これは芯径の問題ではなく、低重心の重さ(16g)と自動芯出し機構の合わせ技だと、いまでははっきり分かります。
つまりネロは、無印オレンズの延長線上にあるのではなく、「折れない」を当たり前にした上で、書く行為そのものを快適にするために再設計された道具です。3,300円という値段は、ここに払うお金。
そもそも、なぜ私は3,300円のシャープペンを買ったのか
少しだけ、私がネロにたどり着くまでの話をさせてください。同じように「3,300円かぁ…」と迷っている人の参考になればと思います。
私が「折れないシャープペン」というジャンルを知ったのは数年前で、最初に手に取ったのがゼブラのデルガードでした。打ち合わせの議事録を走り書きしているときに芯がボキボキ折れるのが本当に嫌で、「もう折れない一択」で選んだのを覚えています。デルガードは確かに折れない。仕事は楽になった。
でも、私はもともと筆圧が強めのタイプで、議事録モードで集中して書いていると、ペン先で「ぐっっ」と芯が沈み込む感覚が頻繁にありました。これがじわじわとストレスで、字の濃淡もちょっとブレる。「折れないんだから贅沢言うな」と自分に言い聞かせて使っていたんですが、心の中ではずっとモヤモヤしていました。
そこから2024年に無印オレンズに浮気して、「あ、これは沈まないんだ」と感動して、しばらくは満足していた。でも今度は前述の「鉄を擦っている」問題が出てきて、また別の不満が育ち始める。
そんなときに、深夜のYouTubeレビュー動画で「オレンズの最上位モデル、ネロ」の存在を知りました。動画の中で、書き味の滑らかさ、金属軸の質感、低重心の安定感が語られていて、「私が無印オレンズに感じていた不満、たぶん全部これで解決するやつだ」と直感したんです。そこから1週間悩んで、「文具に3,300円は決して安くないけど、毎日2時間使うものに払うなら割に合う」と腹をくくって、ポチりました。
結論、買ってよかった。もう無印オレンズの「鉄」もデルガードの「ぐっっ」も戻ってきません。
オレンズシリーズの全体像:無印・AT・ネロは何が違う?
ぺんてるの「オレンズ(ORENZ)」シリーズは、価格帯で3つに分かれています。
- 無印オレンズ:500円〜。シリーズの入口。プラスチック軸でカジュアル
- オレンズAT:2,200円。自動芯出し機構を初めて搭載した中位モデル
- オレンズネロ:3,300円。シリーズの最上位。金属軸・低重心・全芯径対応
3本に共通しているのは「オレンズシステム」という、ペン先のパイプがスライドして芯を守る仕組み。これのおかげで芯が折れません。「折れない」だけが目的なら、500円の無印オレンズで十分に達成できます。私自身、2024年から2026年5月まで2年間、無印オレンズで芯が折れた記憶は一度もありません。
違いが出るのは、「ノックする回数」「重さのバランス」「軸の質感」の3つ。ここから先は、私が実際に持っている無印オレンズとネロ、それと比較対象としてデルガードを並べて、具体的に見ていきます。
スペック比較表:オレンズネロ × 無印オレンズ × デルガード
まずは数値で全体像を。私が実際に使っている3本のスペックを並べます。
| 項目 | オレンズネロ | 無印オレンズ | デルガード(ゼブラ) |
|---|---|---|---|
| 価格 | 3,300円 | 500円〜 | 450円〜 |
| 芯径展開 | 0.2 / 0.3 / 0.5mm | 0.2 / 0.3 / 0.5mm | 0.3 / 0.5 / 0.7mm |
| 重量 | 16g | 約9g | 約11g |
| 軸素材 | 金属(12角) | 樹脂 | 樹脂+ラバー |
| 折れない仕組み | オレンズシステム | オレンズシステム | デルガードシステム(沈む) |
| 自動芯出し | あり | なし(手動ノック) | なし |
| 低重心設計 | ◎ | △ | ○ |
| こんな人向け | 大人の仕事・勉強用 | 入門・学生 | 筆圧が普通〜やや弱め |
数字で見るとネロの突出ポイントは「16gという重さ」と「自動芯出し」の2つです。ちなみに私はもともと重いペンが好きなタイプで、軽い樹脂軸のシャープペンを使うと「書いてる感じがしない」「ペン先が浮く」と感じてしまうほうです。同じような人は、この16gがおそらく刺さります。これが書き味にどう効くのかは、次のセクションで体感ベースで書きます。
実機レビュー:オレンズネロを大人が使ってわかったこと
ここからは私の体感評価です。2026年5月の購入から、毎朝の手帳タイムと夜の資格勉強で毎日使っています。
5段階評価(私の主観)
| 項目 | 評価 | コメント |
|---|---|---|
| 折れにくさ | 1ヶ月使って一度も折れていない | |
| 書き出し(自動芯出し) | ノックの回数が体感半分以下。集中が切れない | |
| 重量バランス・低重心 | 重いペン好きにはたまらない安定感 | |
| グリップの握り心地 | 金属で硬い。握力強めの人は要対策 | |
| 所有感・見た目 | マットブラックの12角軸は地味に高級感 |
1. 「ノックしなくていい」が想像以上に効く
ネロを買って最初に驚いたのが、自動芯出し機構です。書いていて芯が短くなっても、自分でノックしなくていい。スライドパイプがちょうどいい長さで芯を送り出してくれます。
これがいちばん効くのは、私の場合、夜の資格勉強の時間です。テキストの余白に書き込みをしていて、思考が乗ってきた瞬間にノックで集中が途切れるのが、地味だけど確実にストレスだったんです。「あと一文字書きたい」っていうそのタイミングで、芯が出なくなる。脳のリズムが一回止まる。
ネロに変えてから、その「カチッ」が体感半分以下になりました。深夜2時、ノートと向き合っている自分に、ペンが静かについてきてくれる感覚。「ノック1回くらい大したことないでしょ」と思っていた過去の自分に教えてあげたい。これに3,300円の半分くらいの価値はあると、本気で思います。
2. 低重心の16gが「書かされる」感じを作る
ネロは16g。一般的なシャープペンが10g前後なので、明らかに重い部類です。私はもともと重いペンが好きで、無印オレンズを使っていたときも「もう少し重みが欲しいな」と感じる場面が何度もありました。樹脂軸の9gはどうしても「ペンが浮く」感じがして、自分から書きにいかないと進まない。
ネロの重心は先端寄りに設計されていて、ペンを立てて持つだけで自然に紙へ落ちていきます。朝、手帳に今日のタスクを書き出すとき、「自分が書く」というより「ペンが書きたがる」感覚に近い。これは大げさじゃなくて、長文を書いたあとの腕の疲労感が明らかに違います。
軽いペンが好きな人にはこの16gは重すぎるかもしれません。でも、「文具売り場でいつも重い金属軸を選んでしまう」タイプの人は、間違いなくネロを気に入ります。
3. 無印オレンズと比べると書き味が「鉄」と「シルク」
これがいちばん伝えたい違いです。先ほども触れましたが、もう一度丁寧に。
無印オレンズ(500円)で字を書くと、紙との摩擦が「カリカリ」と指に返ってきます。私の感覚だと、これは「鉄を擦っている」に近い。決して書きにくいわけではないんですが、A5ノート見開き2ページ分くらいまとめて書くと、指先がじんわり疲れます。
同じノート・同じ替芯(XEAS)でネロに持ち替えると、書き味は「とってもなめらか」。最初の1行を書いた瞬間、思わず「えっ、こんなに違う?」と独り言が出ました。芯径や替芯のせいではなく、軸の重さと自動芯出しによる「芯の出方が安定している」結果だと思います。
無印オレンズはノックの強さで芯の出し量が毎回微妙に変わるので、書き味も毎行ブレる。ネロはそのブレがほぼゼロ。1ページ書き終えたときの「ふぅ」がない。これは、毎日2時間以上書く人なら、確実に分かる違いです。
無印オレンズ・デルガードとの違い(実機3本の体感)
競合製品との比較で、ネロを選ぶ意味がはっきりします。
無印オレンズ → ネロ:ノックの回数と書き味の安定感
500円の無印オレンズは、入口として本当によくできた製品です。「折れない」という機能だけ取り出せば、ネロと体感は変わりません。学生・受験生で1本目を探しているなら、無印で十分。私も2024年から2年間、無印オレンズに大きな不満なく付き合ってきました。
でも、毎日2時間以上書く大人になると、「ノックの回数」「書き味のブレ」「軸の軽さによる物足りなさ」が少しずつ気になり始めます。私が無印からネロに買い替えた一番の理由は、まさにここでした。毎日触る道具のちょっとした不満は、積もると無視できない大きさになる——これに気づけたのは、無印を2年使ったからこそだと思います。
デルガード → ネロ:「沈む」違和感がない
もう一つ私が比較対象にしているのが、ゼブラのデルガードです。これも「折れないシャープペン」の代表格ですが、仕組みが違います。
デルガードは芯に強い力がかかると芯側が引っ込んで衝撃を逃がす構造。なので、筆圧が強い人ほど書いている最中に「ぐっっ」と芯が沈む感覚があります。
これ、筆圧が普通〜弱めの人にはほぼ気にならないらしいんですが、筆圧高めの人には地味に致命的です。私の場合は、議事録モードでスピードを上げて書いているときに「ぐっっ」が来ると、その瞬間に字の濃さがふっと薄くなる。ページを見返したときに、所々で文字が薄いことに気づいて「あれ、なんでここだけ?」と思うのが地味なストレスでした。
ネロのオレンズシステムは「パイプ側が出てきて芯を守る」逆発想。芯は沈まないので、筆圧が強くてもペン先の手応えが一定です。字の濃淡もブレない。筆圧高めの人ほど、ネロの恩恵が大きいと感じます。デルガードを使っていて「沈むのちょっと嫌だな」と感じたことがある人は、迷わずネロに行ってください。
正直なデメリット:グリップが硬い問題(私の現在進行形の悩み)
・3,300円という価格。「折れないだけ」が目的なら500円の無印で達成できる
・0.2 / 0.3 / 0.5mm の芯径選びで迷う(私の用途では0.5mmで満足)
1ヶ月使ってわかった最大のデメリットは、グリップが硬いこと。これは正直に書いておきたい部分です。
私は握力が強めで筆圧も高いほうなので、夜の資格勉強で1時間以上書き続けていると、右手の親指の付け根がじんわり痛くなってくることがあります。ペンを置いて指を伸ばして、肩を回して、また戻る——みたいな小休止が必要になる。書き味が良すぎて止まりたくないのに、手が止めにくれる、というジレンマ。
解決策として、いま検討しているのが後付けのシリコングリップを装着すること。ぺんてるの純正シリコングリップや、汎用のソフトグリップを被せれば、ネロの低重心の良さを残したまま握り心地だけ改善できるはず。Amazonで500円前後で買えるし、ダメだったら外せばいい。
「グリップが硬いから買わない」のは正直もったいないと思います。書き味と機能性は段違いなので、500円足してグリップを足すのが、私のいまの現実解です。買おうとしている人は、ネロ本体と一緒に後付けグリップもカートに入れておくと、届いた日から快適に使い始められます。
こんな大人におすすめ/こんな人は無印で十分
・重いペンが好き、低重心が好きな人
・筆圧が強くて、デルガード系の「沈む」感じが嫌な人
・手書きでメモを取る人・受験生(長く使える1本として)
・大人になった自分への「文具投資」を考えている人
・たまにしか書かない/メモ程度の使用
・軽いペンが好きな人(ネロの16gは重く感じる)
個人的に「これは贈り物にいい」と思うのは、手書きでメモを取る後輩・資格勉強中の友人・受験生のお子さんがいる家庭。3,300円という価格は、ちょっとしたプレゼントとして手が出る価格帯で、しかも長く使える。「自分では買わないけど、もらったら一生使う」タイプのモノだと思います。
私自身、もし学生時代の自分にプレゼントできるなら、迷わずネロを渡します。受験勉強で毎日何時間も書いていたあの頃に、自動芯出しと「沈まない」書き味があれば、もう少し勉強そのものが好きになれた気がする——というのは、ちょっと感傷的すぎますが、本気でそう思っています。
関連購入:替芯・グリップ・ノートで完成形に
ネロを買うなら、いっしょに揃えておきたいものを3つだけ挙げます。私自身が「これは買い足してよかった」と思っているものです。
- ぺんてる Ain替芯(XEAS):純正の高品質替芯。ネロの書き味を最大化するなら必須。私は無印オレンズの頃からずっとこれ
- シリコングリップ(後付け):握力強めの人は事前に用意しておくと安心。届いた日から完成形で使える
- ニーモシネ/ロディアのノート:紙質が良いノートと組むと、ネロの「するする」が最大化される。手帳タイムが楽しくなる
FAQ:オレンズネロでよくある疑問
Q. オレンズネロは0.3mmと0.5mm、どっちがいい?
Q. オレンズネロは学生でも使える?
Q. デルガードとオレンズネロ、どちらが折れにくい?
Q. グリップが硬いと聞いたけど大丈夫?
Q. 無印オレンズを持っていますが、ネロに買い替える価値ありますか?
まとめ:オレンズネロは「大人の手書き」を再起動する1本
ここまで読んでくださってありがとうございます。最後にもう一度、結論をまとめます。
・デルガード派で「沈む」のが嫌な人はネロ一択
・16gの低重心+自動芯出しで、長時間書きの疲労が減る
・グリップが硬い問題は後付けシリコングリップで解決可
・手書きで集中したい大人・受験生・贈り物に最適
3,300円は、シャープペン1本としては安くない買い物です。でも、毎日使う仕事道具・勉強道具として考えると、1日10円で1年使える計算。手書きでメモを取ることが「ちょっと楽しみ」になる感覚は、お金には換えにくい価値だと私は思います。
無印オレンズで2年過ごして、デルガードで何年も議事録を取って、その上でネロに行き着いた私の結論は——「折れないだけ」が欲しいなら無印オレンズで十分。「書く時間そのものを快適にしたい」なら、ネロに投資する価値はあります。
朝の手帳タイムが少し楽しみになって、夜の資格勉強で「もう1セット」やる気が出る。3,300円で買える小さな前向きさとして、これ以上のものはちょっと思いつきません。
あわせて読みたい
関連記事芯が折れないシャーペン4本を使い比べた|オレンズ・デルガード・クルトガ・モーグルエアー比較
関連記事Apple Watchに疲れた社会人がチープカシオに戻った話|休日はF-91Wが最強
関連記事【iPad miniの最適解】休日はPORTERの「FORCE」一択。サイズ感もファッション性も“神”だった話。




・まず「折れないシャープペン」を試したい人 → 無印オレンズ。500円〜で入口として完璧
・筆圧が強くて「沈み込む」のが嫌な人 → オレンズネロ一択(デルガードは沈む構造)
・握力が強い人・長時間書く人 → ネロ+後付けシリコングリップで完成形に